2台のIC7300にSDR RXを組み合わせて使う場合の概略図です。
Splitterで3分割するので、それぞれ約5dBのロスがあります。受信専用のIC7300は送信/受信用のIC7300のEcho port、SDRunoはSlave port経由で制御します。
Split運用時は、受信専用のIC7300で相手を聞き、送信/受信用のIC7300で呼ぶべき周波数を、SDRunoのディスプレーを見ながら探り、呼ぶというイメージです。3分割のSplitterの到着待ちです。
2台のIC7300、下がRX/TX用で上にRSP1AとSplitter(今は2分割+Tコネクタ)、こちらがRSP1A/SDRunoと同期する。
上のIC7300は相手を聞くだけなので触る必要がない。
SDRunoの表示、ここで呼ぶべき周波数を聞きながらクリックすればIC7300 #1はその周波数に変わる。タイミングを見て呼ぶ。
IC7300のスコープもいいけど、やっぱり大きな画面で見るほうがずっと分かりやすい。
2018/7/31
eBayから購入したMini-CircuitのZFSC-3-4が到着しました。3分割で公称損失は約5dBになります。
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今まで断片的に紹介してきましたが、ここでまとめておきます。同じようなことを計画されている方は参考にしてください。
IC7300以外にも、例えばTS590は既に外部受信機用のアンテナ出力端子が出ているので、下記1、2は不要となり、応用可能です。その他については調べていません。
1. IC7300にINRAD RX7300を追加
2. Mini-Circuit ZFSC-2、或は同等のSplitterを用意
3. SDRplay RSP1Aを用意 (他のSDR RXでのテストはしていません)
4. SDRplay SDRuno V1.22、或はSDR-Radio SD Console V3.B2をダウンロード、インストール
5. VSPEをダウンロード、インストール ("Pair"ポートが作れる同等のモノならOK)
全体の構成は次のようになります。
6. VSPEの設定
空いているCOMポートを2ツ、"Pair"で作る、例えばCOM15、COM16
7. Logger32 Echo Portの設定
COM portはVSPEで作ったPair portの1ツ、RadioはKenwoodをそれぞれ指定、それ以外は下図の通り
8. SDRunoの設定
次のCOM DEVICE以外はデフォルトの設定で動く。COM DEVICEはVSPEで作ったPair portのもう1ツを指定
9. SDRunoの表示例
10. SDR Consoleの設定
CAT(Serial port)では、VSPEで作ったPair portのもう1ツを指定。これ以外はデフォルトの設定で動く
11. SDR Consoleの表示例
IC7300 2台を使った「簡易型SO2R」の構成は以前に紹介しましたが下図のようになっています。
受信、送信に使うIC7300 #1はCOM X、受信のみに使うIC7300 #2はCOM YとしてPCに接続されていますが、Logger32の設定は次のようにします。
・ IC7300 #1は通常の設定と変わりません。
・ IC7300 #2はEcho portを使います。Echo portのオプション設定で2通りの使い方ができます。
(A) IC7300 #2はLogger32のコマンドのみで動く。例えばDX spotをクリックした時、周波数を直接指定した時
(B) IC7300 #2は完全に#1と同じに動く。例えば上記のほかに、IC7300 #1で周波数を変えたり、モードを変えた時等
私はもっぱら(A)の設定で使います。DX spotをクリックしたり、周波数を直接指定して、とりあえず#1、#2の周波数、モードを一致させます。#2はそのまま「珍局」を聞き続け、#1は応答がありそうな周波数に合わせて呼び続けます。この場合は、#1、#2がいつもロックして動かれては困るのです。
高価なTS990、IC7610+外付けダイアルよりずっと安上りで使い勝手が良くなります。SubRXを内蔵した手持ちのK3よりいいかも。(自画自賛、、、)
IC7300 2台によるMain(TX/RX)、Sub(RX)の工事が下図のように完成しました。このところQRVのあったいくつかのNew IOTAもこれでQSOできました。K3よりもこちらの方が操作が簡単です。Splitterによる3dBの減衰も殆ど気になりません。
2nd IC7300が到着しました。2台のIC7300をsplit運用時に有効に使うためのポイントです。
a. 同時受信するために両者にアンテナ入力を振り分けるための仕組みは、SplitterとRX7300で実現できそう。
b. 両者は通常は単独で動作、「珍局」を」呼ぶ時は、ワンクリックで両者の周波数を合わせ、Mainで呼ぶ周波数を聞きながら呼ぶ。Subは相手を聞くだけ。これはLogger32のEcho portを使い、RCPに周波数、モードを一致させるマクロを用意すれば実現できそう。また、DX spotをクリックした時は、両者ともにその周波数、モードになります。
c. Mainが送信状態になった時、Subも送信状態にして受信系を殺す。方法の1ツはMainのPTT出力をSubのKey入力に接続、或は両者のACCコネクタ Pin2、3同士を接続。Pin3は送信時はLowレベル、Lowレベルに落とせば送信状態になる。
d. CWはこれで実現できそうですが、他のモードでどうなるかは未確認。但し私の場合はCWのみが対象なのでこれで満足。
現時点の構成
2nd IC7300用RX2300が未着なので2nd IC7300のANT入力に接続。これ以外はこの図の通りになっています。
INRAD RX7300を注文しました。RX用のANT入力端子を作るためです。
計画しているのはこんなイメージで、IC7300と別受信機で2波同時受信を実現します。
ANT-SWはELADのASW-1を注文しましたが、問題はSplitterです。ELADにいくつかありますが高い。さて、、、
2018/4/10
内蔵のANT-SWのRX系統にこの端子が挿入されるなら、外付けのANT-SWは必要なさそう、、、無駄になったかも
先日のVA7XW/VE2の時は、大よそ+1~+2の範囲で拾っていたようです。これはその時の画面キャプチャではありませんが、IC-7300を次のように使えばスコープを活用できるかも。
・ スコープを拡大表示にする
・ VFO-Aで相手を聞く、例えばこのスコープの中心に見える信号
・ ΔTX(XIT)をON
・ スコープを見ると+0.9と+2.0で呼んでいる(らしい)のが見えるので、空いている+1.5前後にΔTXを合わせる
・ 呼ぶ
Splitモードにして、XFCボンタンを押しながら送信周波数を決める、という面倒な操作よりは簡単かも知れません。スペクトラムなりウォータフォールがもっと拡大できると弱い信号も見やすいのですが、残念ながらこれが限度です。ΔTXのマーカーを表示させてやればともっと見やすくなります。
これは、中心にHZ、それを呼ぶJAsの例ですが、呼ぶ周波数はΔTXの赤マーカーでよく分かります。
IC7300とPCをUSB接続すると仮想COMポート(私の場合は現在COM9)とUSB audio codecが生成されます。この接続だけでRTTYを運用するための方法です。
1. VSPEでCOMポートを共用させる。Splitモードで、私の場合はCOM9に対し仮想COM13を作る。
2. EXTFSK.DLLをLogger32のフォルダに置く。
3. IC7300の設定
・ モードはRTTY、USB SENDはRTS、USBキーイング(RTTY)はDTR
4. Logger32のRadio設定
・ COM portはCOM13
5. Loggre32のSoundcard data windowの設定(MMVARI、MMTTYどちらでも)
・ RTTY keyingは"use EXTFSK"、PTT optionは、PTT by shared radio port、RTS keying only、Serail portはCOM13
・ Soundは生成されたUSB audio codecを指定
6. EXTFSKの設定
・ FSK outputはDTR、PTT outputはRTSを指定
更にIC7300の設定でUSBキーイング(CW)をDTRとし、CW machineのSoftwatreモードで"Share radio serial port for CW"にチェックすれば、それだけでSoftwareモードのCW machineを使うことができます。
最後にFT8では、
JTDXでSerial portをCOM13、Soundは生成されたUSB audio codecとします。但しLogger32側のCOMポートはOFFにします。こうしないとJTDXがすぐエラーになります。
ICOM world版ページには次のようなアナウンスがあります。
https://www.icom.co.jp/world/support/download/firm/IC-7300/1_21/ Changes in this version
Production process improvement.
No changes in user operations.
国内向けサポートページには何の情報もありません。
1日遅れで次のように掲載されました。updateの必要は無さそうですが。
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